浄土真宗とは

浄土真宗は、宗祖親鸞聖人の教えに従い「念仏して仏になる」教えです。悪人正機といい、悪人と言っても…法律的に…とかいうのではなく、我々は生きてゆくためにどうしても、他の命を犠牲にしないと生きて行けません。そのことを自覚した時、そのままで救われてゆく道がある事を示されたのが親鸞聖人です。

浄土真宗系の伝統教団は、真宗十派といいまして、東西両本願寺以外にも八派あるんですが、江戸時代まで独立した宗派だったのは、西本願寺、東本願寺、仏光寺、専修寺だけで、あとのお寺は、西本願寺の別格本山(興正派)だったり、天台宗の寺院(出雲路派、木部派、山元派など)だったりしたものが、明治以降独立して十派と呼ばれる様になりました。

 

宗派 真宗大谷派

本山 京都・真宗本廟(東本願寺)

宗祖 親鸞(1173年〜1262年)

御本尊 阿弥陀如来

所依の経典  浄土三部経  仏説無量寿経   康僧鎧訳

                   仏説観無量寿経 畺良耶舎訳  

                   仏説阿弥陀経   鳩摩羅什訳

宗祖の著作     顕浄土教行証文類(教行信証) 三帖和讃 他

門弟の著作     歎異抄(唯円坊)他

蓮如上人の著作  五帖御文

こちらの額…「浄土真宗最初の門」と書かれてますが、これ実は浄土宗の大本山 金戒光明寺(黒谷)の山門に掛かってます。何で浄土宗のお寺に浄土真宗?。ややこしいのですが、親鸞聖人は、『教行信証』の教巻に「大無量寿経 真実の教 浄土真宗」と記されていますが、ここで聖人が「浄土真宗」といっているのは、師である法然上人の「専修念仏」のおしえのことなんです。あくまで親鸞聖人自身は法然上人の弟子という立場で、新しい宗派を開いたという自覚はなかったのです。

取りあえず江戸時代までは、この宗派、一般に「一向宗」とか「門徒宗」とか呼ばれていました。それが明治時代になって宗派名として浄土真宗を名乗ろうとするんですが、浄土宗が待ったをかけて裁判に…結果浄土宗側は負けてしまって、晴れて堂々と本願寺側が浄土真宗を名乗ったわけですが、腹の虫がおさまらない浄土宗では、「本当はこっちが本家だ」とばかりに、この額作って掛けたんだそうです。

 

浄土真宗の歴史

工事中 

 

阿弥陀仏ってなに?

大無量寿経に、こんなお話があります。昔々、錠光如来という仏がおられ、多くの衆生を導き、涅槃に入られました。以来次々に仏が現れ、53番目に世自在王仏という仏が出現しました。その時一人の国王が世自在王仏に出合い、この仏がでは、本当に自由な世界に生きておられることに気づき、自分もそうなりたいと願い、出家して法蔵菩薩と名乗り、五劫という長い長い時間を経て、浄土という理想の世界を作り上げ、阿弥陀仏となりました。

実はこのお話こそが、浄土真宗そのものなんです。法蔵菩薩は出家する前は国王でした。王様ですから思い通りの自由な生活ができる、でもその自由は本当の自由ではなかったんですね。では、本当の自由って何でしょうか。それは、縁ある他者とお互いに通じ合っていける自由なんです。相手をそのまま受け入れて行ける、もちろん自分も受け入れてもらえる、そんな関係が成り立つのが本当の自由であり、そんな関係が成り立つ世界を浄土というのです。阿弥陀仏は、そんな世界があることを願われ、我々に常に呼び掛けている存在なのです。

では「そんな仏がいる理想の世界がどこかにあるのか?」、というお話になりますが、お釈迦様は『阿弥陀『』では「はるか西の彼方にある」、といい、『観無量寿経』では「すぐそばにある」と言われます。そして具体的に阿弥陀仏の姿を示されれるのですが、それがお寺や家のお内仏に祀られるお姿です。これは「方便法身」と言われます。仮の姿のことです。仮の姿があるなら、本当の姿もあるのかと言うことになりますが、実は本当の姿はないのです。「南無阿弥陀仏」という言葉そのもので願いそのものなのです。

南無阿弥陀仏という言葉、古代インドの言葉の発音を中国で漢字に置き換えただけで漢字には何の意味もありません。南無は、ナマス、「あなたの仰せに従います」の意味。今のインドの挨拶は「ナマステ」ですが、これは「ナマス」と同意味です。阿弥陀仏は「アミターバ」と「アミターユス」、二つの言葉が一つになっています。「アミターバ」は限りない命(

無量寿)」、「アミターユス」は「限りない光(不可思議光)」の意味です。そして限りない命は、「過去、現在、未来、どの時代にも当てはまる」という意味、限りない光は「命有るもの全てに当てはまる」という意味ですね。

そして、どんな時代にもどんな命にも願われているのが、縁ある他者と通じ合ってゆきたいという願いです。でも、現実には我々は、通じ合ってゆくことができない存在です。、そのことを悲しみ、「本当の自由って、こんな事じゃないですか」と呼び掛けられていることに気づき、それを聞いて「私もそうなりたい」と願う、そこに浄土が開かれるのです。

お問い合わせ先

真宗大谷派 歓喜山 光勝寺

5bd9ik@bma.biglobe.ne.jp

〒232-0041
神奈川県横浜市南区睦町1-31-8

186-045-714-0025

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